
(限定公開)「いや、それあなたの○○だから○○で○○して。」感情に振り回されない方法

相手の行動が気になり、ついついイライラして
思わず相手に感情をぶつけてしまう。
自分の行動について相手がイライラしたのか
余計な一言を言ってきた。
「なんであんな事言っちゃったんだろ」
「もうちょっと冷静になればよかった」
「私を怒らせた相手が悪いんだ」
「ガツンと言わなきゃ分からないのが悪い」
「なんであんなに言われなきゃいけないんだ」
「お前も人のこと言えるほど人間できてないじゃん」
「後から思い返すだけでイライラする」
「人でストレス解消してるんじゃない?」
会社での退職原因は給料よりも
後から色々考えてまたさらにストレスが溜まる。
そんな相手の言葉や言動に
イライラした時に役に立つのが
今回のテーマになります。
結論から見たい方は目次から
「結論」をクリック。
退職理由のトップ3に入る職場の人間関係
大体のアンケートを見ると退職理由には
給料、スキル、人間関係
の3つが入ります。
それもそのはずで、給料がよく
自分のやりたいことが一致して
人間関係も良好であるなら
辞める理由は全くありません。
そんな中でも人間関係については
自分のことならいざ知らず
他人の感情はコントロールできる
ものではありません。
日本人の場合
すでに会社員として働いている
あなたなら人間関係ほど重要なものは
ないと薄々感じているかと思います。
どんなに給料が高かろうが
仮にギスギスした人間関係を必ず
関わらなければならないという条件が
ついた場合少なからず天秤にかけるのでは
ないでしょうか。
会社員が苦手で別の道を進もうと
決めた人も結局は人間関係が
煩わしいからというのが本音では
ないかと思います。
年功序列で雇用が保障されている
日本はちょっとした
パワハラ・モラハラ文化は
目を瞑る傾向が高くよほど
企業のトップが変わろうと
意識しない限りはまず変化しません。
ニュースでよく取り沙汰されている
自殺に追い込まれた社員などの
その後の企業を見ていても
数年経つと同じことの繰り返しだったり
しますしその要因になっているのは
保障されすぎた雇用者にもあると
考えられます。
こちらは日本労働調査組合さんの
20代以上の会社員500人の仕事を辞めたい
理由に関するデータの調査結果です。
Biz.Hitsさんより
入社後すぐ転職した理由ランキング。
アメリカ人の場合
アメリカなどは生涯に10回近く転職を
するらしいのですが、基本的には
自分のキャリアアップが目的だったり
しますが、実際のところ本音はどうなのよ
ってのは気になりますよね。
ということでアメリカの退職理由も
調べてみました。
「reasons Why People Change Jobs」
こんな感じのワードで検索すると
ポンと出てきます。
なおこの私の調べ方には
離職に関する理由が人間関係にないか
という視点で記事を探してるので
バイアスがかかってます笑
こちらはリモートワークの会社員2000人への
アンケートでリモートワークから
戻る懸念材料は何か、という質問に対して
6割が会社に戻りたくないと返事しています。
コロナの影響もありますが、社内政治から
離れたいという意見もありますね。
社内の人間関係から逃れたいとも言い換えられます。
こちらの記事はちょっと面白く
転職する理由は結局のところ
給料というよりも本音は会社に合う合わないが
一番の問題だよね、という視点で書かれています。
以下引用
転職理由のトップ転職の理由として、「給与に不満があった」 という誤解が広まっています。 しかし、多くの場合、仕事を辞めるのは もっと根が深く、気まぐれに 行うことはほとんどありません。2018年8月のギャラップ社のレポートによると、 組織における労働者のエンゲージメントは 53%がほとんどないとのことです。 「仕事や職場と認知的・感情的に つながっていない」場合、少しでも良い 条件のオファーを受けて 退職する可能性が高くなります
結局のところ一つの要因は
人間関係になるようですね。
そういうわけで仕事をする上で
切っても切り離せないこの人間関係
とりわけ相手の感情について少しでも
イライラしないで意見を聞ける
楽になる方法があるのなら知りたい
という人に向けて書いてみたいと
思います。
結論
ズバリ。
行動の窓
を使いこなすことで自分と相手の
感情の位置がどこにあるのかを
把握することで、それは「君の課題」
これは「自分の課題」と第3者目線に
置き換えて感情を制御する方法が
あります。
○○の窓って聞いたことあるなぁ
と思う人はジョハリの窓と
勘違いされているかも知れませんが
私のは「行動の窓」です。
相手の行動言動、に対して自分が
イライラしない方法はぶっちゃけ
色んな方法があると思います。
どれが良いとかはあまり考えず
薬などと一緒で自分に合ったものを
利用するのが一番良いと思います。
私の場合はこの行動の窓の
考え方が非常にぴったり合ったので
使っていますね。
この行動の窓はトマス・ゴードンが
提唱した親業(Parent Effectiveness Training)
に書かれています。
トマス・ゴードンの親業
おそらく日本人でこの親業スキルを
使えている人はごく少数だと思います。
それだけマイナーな対人スキルですが
その効果は歴然としていて、モラハラ夫に
使い続けた結果仲を改善できた例も
実際に知っています。
親業のスキルにはどんなのがあるのかは
また別の機会で話せたらと思います。
本も出ていますのでKindleなどで
購入もできますし、親業のインストラクター
の方から直接習うという方法もあります。
行動の窓
これが行動の窓です。
行動の窓とは何か?
行動の窓は誰が問題を抱えているのかという
「問題の所有者」を特定するための
フレームワークです。
1番上は「相手が問題を持っているエリア」です。
片付けをしない子どもにイライラして
母親が片付けなさいと怒っている状況を
想定して考えてみます。
相手つまり子どもですが、子どもは
問題を抱えているか?
答えは抱えていません。片付けを
したくなくてまだ遊んでいたいので
子どもは問題を所有していません。
次は2番目の「問題ないエリア」です。
ここには子どもが入っており
まだまだ片付けをする時間ではないと
思っています。
次は3番目の「私が問題を持っているエリア」
ここには母親の私が入っています。
片付けをしない子どもに対してイライラ
しているという状態なので
問題を抱えているのは私ということに
なりますね。
最後に4番目の「私たちが問題を持っている」
ここには誰も入っていません。
これで問題を所有しているのは誰か、の
答えは「私」になります。
つまり問題を抱えているのは私であって
子どもではないので、私が問題を
解決しなければならないということです。
しかしほとんどのお母さんは問題なのは
子どもだ、と勘違いして子どもに対して
「早く片付けなさい!今すぐ」
「片付けないと飯抜きよ」
「怒るわよ」
「間違っている」
「あなたは悪い子だ」
「私のいうことを聞かない問題児だ」
とレッテル貼りを行い子どもに不安や
恐怖を与えてしまっています。
それでも大体うまくいくわけですが
子どもが片付けを行う動機になっているのは
母親に怒られる、またあの怖い思いを
したくない、という恐怖体験を
回避するための行動で動こうとします。
母親にとってはこれは成功体験なので
同じことがあればまた同じように行うでしょう。
面倒な手続きもしなくて済むし、怒れば
解決するのだからまた怒れば良いと
考えるのは仕方がないことかもしれません。
怒りの感情は子どもも慣れていきますので
次はさらにエスカレートした怒りを使って
行動を促すようになるかもしれません。
さらに子どもがいうことを聞かないなら
次は叩いて子どもをコントロールしようと
考えるかもしれません。
この行動の窓はあくまで、対立した状態の時に
上記のような恐怖体験や暴力によって
相手をコントロールするために使う
フレームワークではありません。
この問題の所有を使って能動的聞き取りという
言葉による解決方法を使うという
目的のために作られたツールになります。
能動的聞き取りはまた別の機会で
お話しできたらと思います。
どうしても知りたい場合は
親業で本を調べてみると良いかもしれません。
YouTubeにもたくさんありますよ。
「いや、それあなたの課題だから自分で解決して。」
問題の所有がどこにあるのかを
分かると、こんな事例にも役に立ちます。
例えばあなたに対して夫がイライラして
何かを伝えてきたとします。
しかし問題の所有者が夫で
あるのであれば、それに対して
あなたがイライラする理由はありません。
イライラして問題を抱えているのは
夫なので、解決しなければならないのは
夫なのです。
あなたにイライラをぶつけて恐怖心や皮肉
怒りの感情などで、あなたをコントロール
しようとするのは、人間関係が悪くなる
悪手であり、夫はあなたの信頼を一つ
失う行為をしているということになります。
もしも人間関係を良くしたいのであれば
人には対話という素晴らしいスキルが
あるのですからまずは、それを使って
感情を相手に伝えて理解し合えるように
努力をする必要があります。
「いや、それ私の問題じゃないし自分で解決して。」
と問題の所有を相手に戻すと
かなり気が楽になると思います。
別に言葉で返す必要はなくて
相手から問題の所有を押し付けられたな
と感じたら、ボールを相手に投げ返す
イメージをしてみるだけでも
だいぶ会話でのイライラもなくなるのでは
ないでしょうか。
ここまで観ていただきありがとうございました。
それでは(^^)